バーンスタイン・リサーチ社の8月6日の報告によると、日本における第一段階3つのIRが関東と関西それぞれに開発されることになれば、合計年間収益が90億~110億米ドル(約9580億~1兆1700億円)の見通し。
この見通しにはゲーミング総粗収益70億~80億米ドル(約7450億~8150億円)に加えて何十億米ドルのノン・ゲーミング収益も予想されている。
しかし、関東地方にIRが開発されないとなれば、この数字が大分小さくなるとバーンスタインが指摘している。
また、同社の報告では日本の初となるカジノが2025年後半までに開業する見通しが薄いが指摘されている。これは特に大阪にとっては凶報であるかもしれない。
主要都市市場におけるIRの投資費用がそれぞれ120億米ドル(約1兆2770億円)にも上る可能性があるという。
「大阪と横浜の大都市圏が有力候補であり、地方におけるIRだと長崎と北海道が有力」とバーンスタインが述べた。
バーンスタインは、国際的IR事業者については「ラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands)とMGMリゾーツ(MGM Resorts)は準備活動が進めており、有力候補である。メルコ(Melco)、ウィン(Wynn)、ギャラクシー(Galaxy)、ゲンティン・シンガポール(Genting Singapore)も積極的に活動している」と述べたが、他のIR事業者も「IR開発に関わることが十分に可能である」だという。(AGB Nippon)