フィリピンのアミューズメントとゲーミング管理公社(PAGCOR = パグコア)のアンドレア・ドミンゴ議長(Andrea D. Domingo)は、2018年内にフィリピンのゲーミング総粗収益(GGR)が年内1920億ベソ(約4185億円)に達すると見込んでいる。これはアジアで第二の市場規模を誇るシンガポールと同レベルに早くも近づきつつある。
この結果は、2017年比の14%増で2017年の当初予想を3.2%上回るということになる。シンガポールのカジノ2か所のGGRは約40億ドル(約4540億円)である。
監督機関は、海外と国内のプレイヤーにとって継続的な魅力を持つ統合型リゾートとオンラインゲーミングの成長する売上によって、フィリピンのゲーミング業界は今年と来年の収益がさらに上昇する見込み。
「今年は、民間統合形リゾートとパグコアのカジノ両方にとって業績が予想を上回った」とドミンゴ会長が語り、オンラインゲーミング部門も高い成長を示したことも指摘した。
また、同会長は2019年までにGGRが2170億ベソ(約4730億円)への上昇、今年比の13%増を予想している。
パグコアの会長は、マニラで開催されたカピハン・サ・マニラベイフォーラム(Kapihan sa Manila Bay forum)の例会で登壇した。
最近の中国人労働者問題に関しては、外国籍の労働者はフィリピン人から仕事を奪う事実はなく、オンラインゲーミング企業での外国人雇用が7割しか占めていないことと、問題の仕事は複雑な中国語の言語力が必須となることを述べていた。(AGB Nippon)