フィリピン・アミューズメントとゲーミング管理公社(PAGCOR = パグコア)は、社員に対する「過剰な臨時報酬」と、別件の未払い問題について非難した最近の監査委員会(Commission on Audit = COA)による報告の結果について意義を申し立てた。
COAによると、この過剰な臨時収入には、永年勤続者に対しての高額現金報酬と金の記念指輪が含まれていたという。
金曜にマスコミに送られた説明発表では、パグコアはこの問題を「明瞭化」させたかったと述べている。
18カラットの記念指輪についてパグコアは、20年にもわたる忠誠心ある社員にのみ与えられたもので、この報酬はパグコアの会長兼CEOのアンドレア・ドミンゴ氏(Andrea Domingo)が座に就いた後の2016年以来停止していることを主張した。
給与調整については、パグコアは2011年のベニグノ・アキノ3世氏(Benigno S. Aquino III)の承認を求め、2011年11月に認可されたと述べている。
また、大統領令1869号の第16項において、取締役会には報酬パッケージ、臨時報酬の範囲(Circle of Extra Ordinaire Awards)、交通手当、自動車プラン、住宅手当を含め、独自の従業員ポリシーの構築を行う権限があることが定義されているとも繰り返し述べている。
また、パグコアはスポーツ委員会(Philippine Sports Commission = PSC)に適切な送金を行っていないという申し立てにも反論した。COAによる報告では、パグコアがスポーツ委員会に対して16億ペソ(約33億4580万円)の未払い金があることが判明している。
金曜、パグコアは「スポーツ委員会は依然として、パグコアが最も多くの額を支払う唯一機関です。その額は1990年から2017年までにわたり、既に130億ペソ(約271億8440万円)にまで達しています。現在、パグコアは平均1億2000万ペソ(約2億5100万円)を毎月スポーツ委員会に送金しています」と話した。
パグコアは、スポーツ委員会への送金のは最高裁判の前に既に処理済みで、ドゥテルテ大統領からの明確化を求めたと話している。(AGB)