マカオの社会福祉省のギャンブル依存症中央登録システム(Social Welfare Bureau’s Central Registry System of Problem Gamblers)によると、マカオにおけるギャンブル依存症とされる人々の数が11.3%上昇したとのことである。
2017年末時点で合計157人が認定された。なお、前年は141人であった。何らかの支援を必要としている人々であるが、その60%が男性で、その多くが40~49歳であった。また、認定者の最年少は20歳であった。
この登録制度は、ギャンブル問題を抱えた人々の情報を集めることを目的に2011年に構築された。政府は、このデータを利用することで、社会福祉にリソースを割り当てることが可能になる。
同登録システムによると、80%以上がマカオ居住カード保有者で、そのうちの半分が既婚者であるとされている。
就業者で何らかの支援を必要とする人々の10%以上がカジノの「ディーラー/クルーピエ」として働いていることが判明している。
また、これらの人々のすべてが金銭的に困窮しているわけではなく、30%が無借金であるとのことだ。借金を抱えている人々については、その3割強が25万パタカ(約330万円)ほどの借り入れているとのこと。
ギャンブルに手を染めるようになった主な目的は、金銭上の問題を解決するためであったという。 (AGB)