日本でのIRライセンスの取得を目指すメルコリゾーツ&エンターテインメント(Melco Resorts & Entertainment)は、その傘下にあるベンチャー企業、スタジオ・シティ・インターナショナル・ホールディングス(Studio City International Holdings)の新規株式公開に向けて引き続き準備を進めていると伝えている。市場の状況が整い、アメリカ証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)の必要な認可が下りれば、すぐにでも新規株式公開に踏み切るという。受取金の使用方法は明かされていない。
メルコは昨年8月、ハリウッドをテーマにしたマカオのリゾート、スタジオ・シティ(Studio City)を運営しているジョイント・ベンチャーの新規株式公開に向けた登録届出書の草案を提出している。同社は月曜日の証券取引委員会ファイリングの中で、登録届出書が効力を発するまではアメリカ預託株式(American Depositary Shares)を売却することも、証券を購入するための申し出が受け入れられることもないと伝えている。これ以外の詳しい情報は今のところ伝えられていない。
アナリストたちは長い間、メルコが収入源および運用シナジーに向けた潜在力を手中に収めるために、マイノリティ・パートナーが保有しているベンチャー企業の株式40%を買い取ると予測していた。そのパートナーとは、ニュー・コタイ・ホールディングス(New Cotai Holdings)である。しかし、昨年の新規株式公開についての発表はアナリストたちを驚かせた。
メルコは、リゾートで提供するエンターテイメント要素の計画を強化しとり、ロンドンに拠点を置くエンターテイメント・デザイナー・ストゥフィッシュ(Stufish)による新発想のスタント・ショーを開催するほか、アジア最大のVRゾーンを導入する予定である。
今年の2月にはマカオ政府がメルコにスタジオ・シティ・リゾートの開発事業のフェーズ2計画を3年延長する許可を与えた。この延長期間中には、のホテル、そしてゲーミング以外の娯楽施設の建設が進められる見通しである。(AGB)