モヒガン・ゲーミング&エンターテイメント(Mohegan Gaming & Entertainment)は、マサチューセッツ州ゲーミングコミッション(Massachusetts Gaming Commission)の判断によってウイン・リゾーツが25億米ドル(約2835億円)のアンコール・ボストン・ハーバー(Encore Boston Harbor)のライセンス取得と開業に適していない場合、代わりにカジノ施設をいつでも買収できるよう準備を進めているとアメリカの新聞に伝えているという。
「ウイン・リゾーツがマサチューセッツ州のゲーミングライセンスの保有に適してないとされた場合、モヒガン・サン(Mohegan Sun)はライセンスの割り当てプロセスに参加し、建設中の施設を取得する交渉に入る準備が出来ている」とボストン・ヘラルド紙(Boston Herald)えの声明で述べた。
ウイン・リゾーツは、共同創業者のスティーブ・ウイン氏(Steve Wynn)のセクハラ疑惑の関連で今年の初めからマサチューセッツ州のゲーミングコミッションに捜査されている。ウイン氏は彼自身の名前を持つ企業とはもはや取引関係にないとはいえ、同社の役員の対応が適切であったかどうかは疑問が残っている。
捜査の結果の鍵となる公開報告書の発表が間近に控えているが、ウイン氏は報告書の一部が秘匿特権に違反すると主張し、伏せるように訴えている。
モヒガンは、ボストン市の隣にあるエベレット市(Everett)プのロジェクト入札でウインに負けたにもかかわらず、今でも自社が「ゲーミング・オペレーター、そしてライセンス保有者として最適」であると主張している。
しかし、エベレット市のカーロ・デマリア市長(Carlo DeMaria)は公的に攻撃的な対応を示し、「エベレット市は、モヒガンサンのカジノ運営を歓迎しない。ウイン・リゾーツが5つ星の国際的なリゾートを経営するとういう約束を交わした。ここの住民とこのコミュニティを犠牲にして、コネチカット州で利益を守るための賭博場などは一切受け付けしない。ウイン・リゾーツとエベレット市またはマサチューセッツ州の協同は、スロットマシンの詰まった建物よりは深いものだ」とボストン・ヘラルド紙が報道した。(AGB Nippon)