公明党、反大阪維新側につく

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4月7日の投票日が近づくなか、大阪維新の会の権力維持に大きな壁が立ちはだかる。大阪での影響力が高い公明党が維新との政治的同盟に背け、自民党が知事選に擁立した候補者を推薦する方針を固めた。

つまり維新は、保守派の自民党、公明党、そして珍しく自民推薦候補の支援を検討している左派の共産党まで、他すべての政党と敵対関係の選挙戦となる。

維新とって最も大きな心配の種は、仏教の支持基盤に基づいた統一性の高い投票数を持つ公明党である。今までは維新側にいた公明党とは対抗する構図になる。

大阪府議会における議席数が維新のジレンマを示す。現在、維新は全体88議席の内40議席、公明党が15議席を確保している。これら55議席を合わせてはじめて過半数となる。野党である自民党は現在26議席。来る選挙で4議席が移り変われば、自民・公明の同盟が過半数を得ることになる。

IR整備法では、都道府県の議会が地元の提案を推薦しなければIR入札は行えない。

自民党が推薦する府知事選候補者は、松井一郎氏との政策不一致が有名な元府副知事の小西禎一氏。市長から府知事への「昇格」を狙う吉村洋文氏との真向勝負となる。

大阪市長選で松井一郎氏に対抗する野党側候補はまだ選定されていない。(AGB Nippon)