北海道新聞によると、IR誘致に対してゆっくり検討していくスタンスを貫いている北海道の鈴木直道知事は、IR誘致判断を2020年に先送りする方針を決めているそうだ。
道は7月に、IR誘致に関する全道世論調査をインターネットで行う意思表示が道議会で強い批判を受けた。インターネット調査だと、選挙の投票率が高い高齢者の意見が過小代表となることが指摘された。
2019年の後半は調査や説明会に傾倒するが、鈴木知事は来年まで最終判断を先送りすることが予想される。
先月、北海道新聞は誘致候補地の苫小牧市に関する世論調査を行った。市がIR誘致を目指していることを知っているかどうかについて、「知っている」と答えたのが95%だった。IR誘致に関する質問はホテルや国際会議施設が含まれるなどの方針を挙げた公平なものであったにもかかわらず、反対派が50%となり、賛成派が37%だった。
賛成派は経済効果や雇用増などのポジティブな要素を挙げ、反対派はギャンブル依存症や治安の悪化などの懸念を述べた。(AGB Nippon)