北海道夕張市の37歳市長として知られるの鈴木直道氏が北海道知事選に出馬表明し、与党の知事候補として浮上した。鈴木氏の立候補には苫小牧IR整備の将来性がかかっていると言っても過言ではない。
鈴木氏は夕張市長として初当選した2011年当時、全国最年少の市長となり、その後再選し2期を務めた。自民党内では鈴木氏以外の候補者の名も挙がっていたが、結果的には挑戦に取り組む鈴木氏の姿勢と他の候補者の準備不足が決定打となった。
一方、野党側も道知事選に強力な候補者を選定するのに困難を抱えている。
今年の苫小牧IR入札が実現するには、現実的には4月中に3つの条件をクリアする必要がある。第一に、IR開発についての立場を概説していない鈴木氏が実際にIR政策を支持する必要がある。第二に、鈴木氏は知事選で当選しなければならない。第三に、保守的な勢力が北海道県議会で過半数を維持する必要がある。これらの条件が1つでも失敗で終わると、同地域のIR開発への取り組みも失敗に終わる可能性が高くなる。
今週月曜日、IR開発についての県の説明会が苫小牧市で約100人の地元市民に向けて行われたが、政治的な課題が浮き彫りになる結果となった。意見を述べた住民の大半は、自分たちの街にIRを建設されることに強く反対し、声を上げて厳しい質問を投げかける場面もあった。(AGB Nippon)