和歌山市長尾花正啓氏は日曜日の選挙にて反カジノ派の島久美子氏に圧勝し、自治体のマリーナシティーでのIR入札の可能性を一気に高めた。
結果は接線とは程遠く、尾花氏の6万8081票に対して島氏は2万8145票という結果となった。
島久美子氏の挑戦は野党を結束させることすら出来ていなかったということもあり、有利なものとは言えなかった。島氏は日本共産党と社会民主党の支持を得ていたものの最も人気の高い野党の立憲民主党は支持をせず、中道野党の国民民主党は尾花氏の支援に周り、両与党の自由民主党と公明党も同様に尾花氏についた。
和歌山市のIR建設問題に関する地元の世論について良いデータはないが、島氏がカジノに反対していることがある程度の政治勢力を彼女に与えていたにせよ、現職者を離脱させるには不十分だった模様。
それでもなお尾花市長はマリーナシティに建てられるカジノは現在の県庁の立場やIR運営者の期待に反し、外国人のみに限定されるべきであるとしている。
仁坂吉伸知事が5月にAGB Nipponに語ったところによれば、外国人限定カジノについての考えをいずれは変えるよう尾花氏を説得出来ることに自信を持っている様子。仁坂氏自身も11月25日に選挙を控えている身である。(AGB Nippon)