国土交通省は、富裕層が所有する豪華ヨット、すなわちスーパーヨットによる訪日観光客の誘致に注目している。スーパーヨットでの訪日観光客は、入港期間が長く、観光中の消費金額が他のターゲットと比べて高い傾向があることが誘致の背景となっている。
スーパーヨットの所有者はまた、カリブ海や地中海諸国のようなリゾートを好む傾向がある。そのため、世界に存在する1万隻のスーパーヨットのうち、昨年(2018年)に日本を訪れたのはそのうちの10隻のみに留まったという。
同省は、観光庁と連携した税関手続きの円滑化や、ターゲットを惹きつける魅力づくりを目指している。
IR建設候補地の多くが船舶交通の活用を視野に入れているため、スーパーヨットでの訪日誘致推進は、IRプロジェクトにとっても好機である。(AGB Nippon)