就任したばかりの吉村洋文府知事は早速、大阪IRの事業コンセプト案を募集し(RFC)、夢洲IRのタイムラインを発表した。
大阪府と大阪市は今年の5月24日まで、コンセプトの応募登録を受け付ける。8月ごろにコンセプト案の提出を締め切り、その後はIR事業者との対話期間を数ヶ月設ける。
IRのコア施設、コア以外の施設、災害管理、ギャンブル依存症対策や治安対策などの基本コンセプトが事業者向けの要項に含まれている。夢洲IRの予定区域は49ヘクタールとなる。
また、要項には大阪メトロ中央線を夢洲に延伸するため、全コストの40%となる202億円をIR事業者が負担すると明記されている。
大阪がこのタイミングでコンセプト案募集を開始する狙いは、IR事業者の聴取を進め、10月頃に規則などが決定した後、事業計画の公募(RFP)をスムーズに進めること。
近畿大学法務部長で元大阪府警察刑事部長の南野伸一氏が「IR推進局」の治安対策スーパーバイザーに就任し、IR事業者選定の公平性を確実にする。
スケジュールとして、大阪は2020年4月にはIR事業者を決定し、政府へ区域整備計画を提出し、IRライセンスの認定を待つ。そのまま進めば、2022年4月ごろには夢洲の土地が事業者へ引き渡され、2024年中の開業を目指す。(AGB Nippon)