岩手県競馬組合 (岩手競馬)の馬2頭から筋肉増強剤のボルデノンの陽性反応が出たことで県庁官である千葉義郎氏を含む6人の専門家チームが調査を開始した。
10月5日に水沢競馬場で第1回目の会合が開かれ、岩手競馬システムの傘下にある全32厩舎での検査が行われた。
岩手県達増拓也知事は厩舎もオーナーも異なる2頭の馬の体内にどのように筋肉増強剤が摂取されたのかを見つけ出し、また再発を防ぐための対策を立てるよう訴えた。
筋肉増強剤の痕跡はまず7月29日に検出され、その後再び9月10日に異なった競馬場2ケ所にて検出された。
千葉氏はこの件が組織の存在にかかわる問題であることを明確にし、「岩手競馬の廃止につながりかねない事態だけに、3度目の発生は絶対にあってはならない。」と述べた。
調査チームは合計3回の会合を開催し、年末までに報告書を政府に提出する予定。(AGB Nippon)