フィリピン・パラニャーケ市の裁判所が自社から300万ドル(約3億2500万円)以上を横領した容疑でユニバーサル・エンターテインメントの創業者である岡田和生氏の逮捕状を出した。
フィリピン法務省が岡田氏に対する告発を勧告してから約1ヵ月後に逮捕状が出され、同氏が1969年に設立した遊技機産業とIRビジネスの大手であるユニバーサル・エンターテインメントの支配権を取り戻す動きに対しては大きな痛手を負う形になった。 岡田氏が財政上の不正の訴えにより同社から追放されて1年近くが経過した。
岡田氏の共謀者として告発されているオカダマニラ元会長兼最高執行取締役の臼井孝裕氏にも逮捕状が出された。
岡田氏と臼井氏は一貫して無実を主張しており、岡田氏は現在のユニバーサル・エンターテインメント幹部が支配権を奪うために岡田氏に対して冤罪を着せたと公に主張している。
フィリピンと香港の検察官は、刑事事件であるのか単に企業内の内部抗争であるのか確信が持てていない模様で、昨年の大半を岡田氏に対する訴訟を起こすかどうか揺れていた。(AGB Nippon)