横浜市長のIR誘致、抵抗が相次ぐ

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横浜港運協会の藤木幸夫会長は山下ふ頭のIR誘致に対する抵抗の先頭に立っているが、先週にかけてカジノ反対の声が相次ぎ、同氏が独りではないことが明らかになり、林市長のIR誘致決定が激しい抵抗に直面すると考えられる。

立憲民主党の枝野幸男氏は、林市長が2017年の市長選の前からIRに対して「白紙」としていたことで枝野氏が所属していた党の支援を求めたことが嘘だったと訴えた。

枝野氏は「当時『白紙』で、県民の理解、合意を得なければ進めないという趣旨のことを言っていた。われわれにもうそをついたということで、神奈川県連は強く抗議をしていると承知している」と述べた。

31日に、野党議員と市民が構成する「民権かながわ」は総会を開き、緊急アピールを表明し「市長の突然の表明に驚き、多くの疑問、強い怒りを禁じ得ない」と林市長に方針決定の撤回を求めた。

弁護士約150人で構成する自由法曹団神奈川支部は林市長の決定に抗議を29日に表明し、ギャンブル依存症やマネーロンダリングが地域社会にもたらす害を指摘し、「市民の意見を踏まえた上での『方針決定』と言えるのか」と問いかけた。

同じ29日に、約100人の市民団体が横浜に集まり、IR誘致決定に反対集会が開かれた。市での署名集めと林市長のリコールを求める可能性を話し合った。

先週からIR誘致に反対する市民が横浜駅に集まり、カジノ反対派を増やそうと活動している。

一方、IR誘致への反対を訴え続ける横浜港運協会の藤木幸夫会長は31日に「依存症ほどひどいものはない」と発言し、子供が一番苦しむと指摘した。

藤木会長のIRに反対する活動は川崎市の仲間から公然な支持を呼び、川崎港振興協会の会長も心を同じくして「同じ港湾人として、藤木さんに同調する」と述べた。

9月3日に、林市長がIR誘致をする方針を発表してから始めての本会議が控えているが、政治的炎上が予想される。与党が約60%の席を持っているとはいえ、与党集会から激しい反対が予想され、IR開発費が計上される予算の話題になればより一層激しくなるでしょう。(AGB Nippon)