統合型リゾート(IR)の開発に繋がると期待される長崎県のIR入札の主要支持者が熱意を失いつつある模様。その支持者とは、ハウステンボスの社長である澤田秀雄氏のことだ。
IR提案が3000億円台にも上ると言われている現在では、澤田氏はIR開発が経済合理的ではないと考えているようだ。
今月初めに、澤田氏は「IRは慎重にやらないといけない。何千億円もの投資が必要。リターンが取れるのか」とメディアにコメントし、「よほど差別化したものを造らないと、競争に負けてしまう」とさらに語った。
現在では、IRコンソーシアムとハウステンボスの具体的な関係は予想できないとはいえ、長崎県は比較して小さな地方市場であることと澤田氏の旅行会社H.I.S.の重要な役目を考慮すると、澤田氏がIR構想に傾倒しなければ長崎の入札が相当弱くなるでしょう。(AGB Nippon)