関西外大、未来のIRホテルマネジャーを育成

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去年の9から、関西外国語大学は日本初のホテルマネジメントを中心とする育成プログラムを開始したとプログラムディレクターのスティーブン・ザーカー氏(Stephen Zurcher)がAGB Nipponとの独自インタビューで説明した。

「関西のホテルやそのほかの場所でマネジャーになれる人材を育成している。それがこのプログラムの目的だ」とザーカー氏が語った。

日本のホスピタリティは文化的に評判が高いにもかかわらず、ホスピタリティ分野での学校教育が欠如しているため、大手ホテルチェーンが適任かつ有能なホテルマネジャーを雇うのに苦労している。したがって、多くのホテルチェーンがゼネラルマネージャーに外国の人材を雇わざるを得なくなっている。

関西外大の2年にわたる「サービス・ホスピタリティ業界のリーダー育成プログラム」は、数十人の学生に英語で実践的なマネジメントスキルと、大手ホテルでのインターンシップや海外ホスピタリティプログラムを含む海外留学の機会を提供する。

ザーカー氏によると、在日米国商工会議所の関西支部で地元のホテルゼネラルマネージャーとの対話を重ね、日本は育成された有能なホテルマネジャーが不足しているという不満を耳にしたことがプログラムの発端となった。

共通の知り合いが日本MGMリゾーツ(MGM Resorts Japan)のジェイソン・ハイランド社長(Jason Hyland)への連絡を仲介し、ハイランド氏とMGMのチームが大学職員に会い、新しいプログラムについて学び、迅速で前向きな対応を見せたそうだ。

「MGMが非常に熱心で支援してくれた」とMGMの協力的な姿勢についてザーカー氏が語った。

去年の11月27日に開催された開演を記念する講演会では、MGMリゾーツ・インターナショナル飲食部門シニア・ヴァイス・プレジデントのアリ・カストラティ氏(Ari Kastrati)メインスピーカーの一人として登壇し「世界有数のIRを提案している。従業員1万人のうち3000人がマネジャーだ」と述べている。

日本初のIRのオープンが控えてる2024年の前に卒業する学生はMGMやそのほかのオペレーターに雇われ、海外のIRに派遣される可能性がある。また、多くの卒業生がリッツ、インターコンチネンタル、ハイアット、マリオットなどIRと関係のないホテル企業に就職することも予想される。

MGMが「大阪ファースト方針」と発表し、積極的に関西地方との関係を築き上げているとはいえ、関西はまだパートナーとなるIRオペレーターを選定していない。MGMが最終的に勝者となるかにかかわらず、関西外大のホスピタリティプログラムの卒業生が夢洲やそのほかのIRに就職する可能性が高いと考えられる。(AGB Nippon)