関西エアポート株式会社の山谷佳之社長は、メディアのインタビューに応じて2025年国際博覧会と期待が高まる夢洲の統合型リゾートをにらみ、関西空港に約1000億円の追加投資を検討していることを明らかにした。
山谷氏は「関空は2025年、万博に向けて機能強化していきたい。通常年間200億円ぐらいの投資をしていたが、加えて防災対策も含めて2025年までに約1000億円近い追加投資を検討している。うまくいけば、旅客の受け入れ可能人数も1000万人増やせるとみている」と述べている。
夢洲の開発に関しては「船はこれからニーズが高まる。関空と夢洲を結ぶアイデアもある。個人的にはミニクルーズとして非日常感を味わえるような楽しい船を走らせてほしい」と語っている。
また、VIP市場について「富裕層がプライベートジェットで関空や神戸空港に到着してヘリコプターで移動することは十分考えられる。使用料をいただくわけで私たちにとってもビジネスチャンスになる」と山谷氏が潜在性を指摘した。
追加投資の大部分が関西空港の防災対策の強化に使用されると考えられる。2018年9月に空港は台風21号により一時的な閉鎖を余儀なくされた。また、投資の一部がターミナル改修に使われることが想定される。
1994年に人口島で開港となった関西国際空港は、旅客数日本3位であり年間2800万人の旅客が訪れる。(AGB Nippon)