MGM、2017年ラスベガス射殺事件をめぐり損害賠償の支払いへ

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MGMリゾーツは3日、ラスベガスにあるマンダレイ・ベイ・カジノ&リゾート(Mandalay Bay Casino & Resorts)で2017年に発生した射殺事件の被害者に8億米ドル(855億円)までの損害賠償金を支払うことに同意した。

2017年10月1日に、銃を持った男がMGMのマンダレイ・ベイの32階から音楽祭会場に向けて乱射し、58人が死亡し、負傷者が何百人に上った。

生存者と被害者を代表する弁護士団は、容疑者が銃を詰めた荷物をホテルに持ち込めたことでMGMに過失責任を取らせようとした。

和解契約では、被害者側が現在のMGMに対する起訴を取り下げることが条件になっているが、和解はMGMリゾーツが責任を認めることではないとMGMが指摘した。

関係者によると、和解が被害者基金を通して4000人以上の生存者と親戚が支払いと対象となり、2020年後半に支払いが完了するとされている。

去年、MGMは法的責任を避けようと積極的に被害者を訴え返し、賠償などを求めるためではなく法的保護が目的だったが、批判を浴びた。

10月3日からMGMは方向性を変えたようであり、会長兼最高経営責任者のジム・ムーレン氏(Jim Murren)は「長期間の裁判沙汰は誰ものためにならない。私たちは心から有意義な解決にたどり着くことを望んでいる… コミュニティと被害者やその家族が立ち直り出来るような解決を望んでいる」と述べた。(AGB)