MGMリゾーツは、設立したばかりの中之島の事務所に経営資源を集中させる「大阪ファースト方針」を正式発表したことで、さらに自社の意図を明らかにした。
この発表をする前でも、MGMは大阪を第一に見ていることを隠してきたとは言えない。2018年の夏に会長兼CEOのジム・ムーレン氏(James Murren)はすでに「われわれにとって大阪市がトップ」など日本のメディアに発言しているので、「大阪ファースト方針」はただ単に今まで明らかだったことに名前を与えたと考えられる。
ムーレン氏が大阪知事の松井一郎氏と大阪市長の吉村洋文氏に「MGMリゾーツは大阪と関西の豊かな文化、 経済界の指導力、 ならびに地域の皆様のエネルギーに触れる中で、 大阪の夢洲に、 世界を魅了する日本固有の統合型リゾートを開発したいと強く希望するに到りました。 弊社が有すリソースを大阪での区域整備計画の認定のために集中させる『大阪ファースト方針』を宣言いたします 」というメッセージを伝えた。
夢洲IRの入札に大きな興味を示している海外IRオペレーターは他にたくさん存在するが、日本での活動の的が大阪だといち早く正式宣言したのはMGMである。(AGB Nippon)