米国北東部の市場シェアが激戦化する中、MGMリゾーツは地元コネチカット州にて顧客を直接ターゲットにすることにより、部族オペレーターであるフォックスウッズ・リゾート・カジノ(Foxwoods Resort Casino)とモヒガンゲーミング&エンターテインメント(Mohegan Gaming & Entertainment)に対し攻撃体制に出た模様。
MGMスプリングフィールドは9つのコネチカット州の都市と町へのシャトルバスサービス、ならびにマサチューセッツ州とコネチカット州への戸別運転サービスを開始。
部族オペレーターであるフォックスウッズとモヒガンは長年にわたり北東部の全地域から顧客らを引き寄せており、主要競合他社は互いのみという状況だった。
8月にオープンしたMGMスプリングフィールドは現在、その2社をより厳しい状況に追い込んでいる。MGMスプリングフィールドはマサチューセッツ州スプリングフィールド市に拠点を置いており、主要な人口密集地域付近に位置している。
コネチカット州に直接乗り込むことにより、MGMは部族オペレーターらの顧客を奪い取ろうとしている模様。
すでに財政面での影響が出ており、モヒガンは7月〜9月期間のMGMスプリングフィールドのオープニングと同時期に、総収入と収益性の低下を報告している。
総収入は3%減の2億7500万米ドル(約310億7000万縁)、利益は22%減の5500万米ドル(約62億円)にまで落ちている。
モヒガンの社長兼最高経営責任者のマリオ・コントメルコス氏(Mario Kontomerkos)は数字の低下が「最近起きた北東部ゲーミング市場でのオープニングの影響によるもの」と認めている。(AGB Nippon)