MGMリゾーツ(MGM Resorts)は、競争者のラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands)が焦点の的を変えたことを逃さず、大阪・夢洲でのIR入札に専念していることを改めて主張した。
23日のプレスリリースでは、MGM会長兼最高経営責任者のジム・ムーレン氏(Jim Murren)は「MGMリゾーツは、大阪での統合型リゾート(IR)実現に全面的にコミットしています。当社はすでに、大阪と、大阪の皆様の声を最優先させることを意味する『大阪ファースト』方針を宣言しており、その意思に変わりはありません。大阪で、地域の皆様とのパートナーシップを築く活動を過去数年間に渡り続ける中で、大阪が求める唯一無二の統合型リゾートを実現できるのは、世界中でMGMリゾーツをおいて他にないとの確信を日々深めているからです」と述べた。
同氏は「また、大阪に強い経営基盤を有する日本を代表する企業のひとつ、オリックス株式会社とパートナーシップを結び、協力・協働して大阪のIRプロジェクトに取り組めることを大変嬉しく思っています。現在大阪でのRFCへの回答提出に向け、オリックスと共に全力で作業を進めており、この歴史的な応募プロセスに臨めることを大変光栄に思います」と更に続けた。
横浜市が山下ふ頭にIR誘致をする表明が大手IR事業者の間に大騒ぎを起こし、主要都市におけるIR誘致を目指すのは大阪だけではないということが明らかになった。ラスベガス・サンズはこの展開の影響により大阪での活動を見送りにしたが、その一方ではMGMリゾーツが公然と関西地方に専念する作戦は揺らがないままである。(AGB Nippon)