日本でのIR創業の目的の一つは、来日中に大金を使う新しいVIP層の集客である。ウイン・リゾーツ(Wynn Resorts)でVIP向けマーケティングの経験を持つフリーライター兼カジノ・コンサルタントの古賀よしこ氏(鍛野ミミ)によると、VIPサービスをもっと考えなければなれない。
基本的に国際IRオペレーターは、日本のIRコンソーシアムで重要な役目を果たすことが期待され、この道での経験が不可欠である。しかし、多くの日本企業にとってVIP市場が新しいチャレンジになるでしょう。
IRホテル客室の2~3割は、現在の五つ星ホテル客室に比べて高い天井で全体的にもっと大きく建設される必要が必要あると古賀氏が強調し、一泊の利用料金が15~20万円であると考えられる。
日本のVIP制度がジャンケットの存在が大きいマカオやマニラよりはラスベガスと似た形が想定される。これは、VIPがオペレーターに高額な前金を預け入れる見返りに様々なプレミアムが提供されるということである。例えば、ホテル料金が無料に、ショーやレストランへの招待券、空港・ホテル間のリムジンサービス、航空券の援助金など。
それと引き換えにVIP客はカジノである程度の時間をギャンブルに費やすことが条件となる。
古賀氏が挙げた具体的な懸念の一つは、日本政府は1万米ドル(約110万円)の前金を預け入れる客をVIPと定義することである。正真正銘のVIPにしては金額が安いと考える古賀氏は、ラスベガスの場合だと最低金額がその5倍であると語っている。
日本IRのVIPプログラムを左右するのが人間的な要素であると断言する古賀氏は「人に投資しないと」と述べている。一流のサービスを提供できる従業員だけでなく、受け入れるVIPも大きな要素である。心のいい前向きな人で同類の人間を呼び寄せるような人柄でないといけない。(AGB Nippon)