アジア圏観光客獲得に向けた、オーストラリアIRの努力

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オーストラリアのIRは、アジア周辺の競争が激化する中、拡大を続ける中国のアウトバウンド市場のシェア占有率を高めるために、施設を改善するなどアップグレードに励んでいる。

水曜日、スター・エンターテインメント・グループ(Star Entertainment Group)は、リッツカールトンホテルをシドニーに誘致する5億ドル(約555億円)のプロジェクトに関する開発申請書を提出したことを発表し、都市既存の不動産で魅力の拡大を図っている。

ニューサウスウェールズ州計画部に提出されたこの開発計画には、多くの飲食店や周辺の施設も含まれている。スター社は、香港に本拠を置くチョウ・タイ・フック・ホールディングス(Chow Tai Fook Holdings)とファー・イースト・コンソーシアム(Far East Consortium)と提携しプロジェクト構築を行っている。

この2社は、ブリスベン中心部にあるクイーンズワーフ(Queen’s Wharf)再開発計画の主要パートナーでもある。

建築家リチャード・フランシス=ジョーンズ(Richard Francis-Jones)率いるFJMT社(Francis-Jones Morehen Thorp)が、2016年12月に開催されたデザイン・コンペティションにて優勝を収め、タワーデザインの権利を確保している。

スター社CEOのマット・ベカー氏(Matt Bekier)は、この開発によって、シドニーがオーストラリアの観光客急増の受け皿になるであろうと述べた。

「予測によれば、オーストラリアの現在の年間訪問者数は約830万人で、10年以内に年間1500万人に増加する見込みです。その需要に応えるためには、観光インフラの整備が必要です。

シドニーには、急速な拡大を続ける裕福な中国中流階級の観光客を中心とした、国際観光需要の大きな波を受けるに十分なハイエンドホテルが不足しています。 」(AGB)