マカオのオペレーターを待ち受ける試練

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モルガン・スタンレーのアナリストによると、資金の流動性の取り締まり強化および全面禁煙制度により、2019年にはマカオのVIPとプレミアム層の成長が鈍化する可能性があると警告している。

月曜日に発表したノートで同社は、2019年GGR(ゲーミング総粗利益)の成長見込みを5%増から2%減に修正し、今年の第1四半期におけるEBITDA(金利・税金・償却前利益)の成長もマイナスになる可能性があると述べた。

また、業績予想の下方修正は2019年中に底入れするとしている。「マカオは、市場進出度の低さとインフラの改善に起因する構造的成長のストーリーではあるが、2019年にかけて減速傾向が続くと予測しています。流動性の規制強化、VIPやプレミアム層の成長に圧力をかける全面的な禁煙制度、そして前年比ではマイナスのEBITDA成長などを理由に、市場に対しての業界投資判断をAttractive(魅力的)からIn-Line(期待通り)に引き下げました。」

「ライセンスの更新も依然として重要な問題であり、長期の平均よりも評価倍数を低く抑える可能性があります」と付け加えた。

個々の事業者見渡すと、モルガン・スタンレーは2019年中にMGMとメルコが市場シェアを獲得すると期待しているが、ベースとなるマス市場では良好な位置にいるサンズを好むと述べた。

これらの懸念にもかかわらず、モルガン・スタンレーはマカオを香港と珠海と繋ぐ港珠澳大橋(HZMB)の開通により2019年は長期的な変曲点になる可能性があると指摘した。

さらに中国の不動産市場における最近の政策緩和はマクロレベルの改善を促進する可能性があり、中国そしてマカオのGGRにおいての改善を促進させることもあり得ると付け加えた。(AGB)