シーザーズ・エンターテインメントが岐路に立つ


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シーザーズ・エンターテインメント(Caesars Entertainment)の株式を約10%所有するカール・アイカーン氏(Carl Icahn)が同社の指導部に対する信頼喪失を示し、会社の売却を促しているとウォール・ストリート・ジャーナル紙(Wall Street Journal)が報道したことにより、シーザーズの将来の方向性が更に見えなくなってきた。

これは指導部交代の最中に起きた出来事である。もうすぐ時期となる最高経営責任者のマーク・フリッソーラ氏(Mark Frissora)の辞任が去年の11月に発表されたものの、後継者が未だに選定されていない。2月に会社から身を引くことになっていたが、4月まで辞任を延期するように新たな契約を結ばれた。

この数ヶ月でシーザーズの買付者がいくつか現れている。ゴールデン・ナゲット(Golden Nugget)は去年後半に買付けを実施したが、シーザーズの取締役会に却下された。ゴールデン・ナゲットのオーナーであるティルマン・フェルティッタ氏(Tilman Fertitta)がその後シーザーズ株式を1%買い占め、買付けへの揺らがない関心を見せている。

また、MGMリゾーツやエルドラード・リゾーツ(Eldorado Resorts)もシーザーズの買付けに関心を持っていることがここ数ヶ月報道されている。

アイカーン氏がシーザーズの売却を望んでいることにより同社の株価がウォール・ストリートで6%上昇し、市場も売却を望んでいることが示唆される。

シーザーズは、日本の地方と大都市両方の市場でIRライセンスを目指し活動している。しかし、同社の先行きが不透明である限り、ライセンスを入札するのに不利な状況になるでしょう。

同社の東アジア初となる事業のシーザーズ・コリア(Caesars Korea)が現在建設中で2021年にオープンを控えている。(AGB Nippon)