デイジー・ホー:粤港澳大湾区計画がマカオにとってチャンスとなる

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火曜日に開催されたG2Eアジアの開会の辞を述べたSJMホールディングス(SJM Holdings)の会長兼執行取締役のデイジー・ホー氏(Daisy Ho)は、中国の粤港澳大湾区計画に大きな役目を果たすマカオの前途が明るいと語った。

マカオのカジノ王のスタンレー・ホー氏(Stanley Ho)の娘であるデイジー・ホー氏は、ライバルのサンズ・チャイナ(Sands China)がコタイ・ストリップ(Cotai Strip)を開発したとはいえ、40年のギャンブル・カジノ独占権をわたりマカオの空港、大橋、フェリーターミナル、マカオ・タワーなどのインフラを作ったのが父のスタンレー・ホー氏であると指摘した。

ホー氏は「我々のライバルはストリップを作ったと言ったけれど、ホー先生は都市を作った」とラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands)の最高経営責任者のシェルドン・アデルソン氏(Sheldon Adelson)の言葉にふれ、「粤港澳大湾区計画の発布により、マカオは新しい時代を迎え、それにつれてマカオが地域の経済とより統合した多様性のある都市となる」と続けた。

粤港澳大湾区計画は香港・マカオなど11都市を中心とする経済ハブを開発する目的で2月に発表された。北京政府にとって面積5万6000平方キロメートル区域が中国の発展には大きな役目を担っており、開発計画の肯定的なマスコミ報道を積極的に促進している。

粤港澳大湾区の区域の総人口は7000万人であり、域内総生産が1兆6000億米ドル(約176兆円)と中国経済の13%を占める。

ホー氏は「この計画ではマカオが大湾区の中核市としてスポットライトを当てられる」と述べ、マカオにとって「とてつもない経済的な機会」と付け加えた。

また、ホー氏はマカオの教育機関が接客業における中核的研究拠点となる必要性を主張し、東洋と西の交差点としてブランドに注力するべきだという。

開会の辞を述べたときに、ホー氏はコタイにあるSJMの新規リゾートのリスボア・パレス(Lisboa Palace)を披露した。リゾートのオープンが2019年の後半に予定されているが、バーンスタイン・リサーチ(Bernstein Research)の分析者はリゾートが2020年まで遅延される可能性を示唆している。

40億米ドル(約4420億円)のリゾート計画には故カール・ラガーフェルドが手掛けたホテルとヴェルサーチによりデザインされたホテルが含まれている。(AGB)