ニュージーランド、ギャンブル問題対策として電子ゲーム機を「一時停止」

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ニュージーランドのギャンブル問題に対する試みが話題になっている。2018年9月3〜9日のギャンブル・ハーム・アウェアネス・ウィーク(Gambling Harm Awareness Week)の1週間の間、電子ゲーム機を1時間「一時停止」すると地元メディアが報じている。

同国の70か所以上のパブやクラブが、「Pause the Pokies(電子ゲーム機の一時停止)」の取り組みへの参加に同意したという。

この取り組みは、プロブレム・ギャンブリング財団(Problem Gambling Foundation)において太平洋地域を担当するアジアン・ファミリー・サービス(Asian Family Services in New Zealand)のマプ・マイア(Mapu Maia)によって企画されている。

「パブやクラブ、また地域のパートナーと協力して、有害なギャンブル、特に電子ゲーム機に対する認識を高めることは素晴らしいことです。」とプロブレム・ギャンブリング財団の広報責任者であるアンドレ・フロード氏(Andree Froude)は述べた。

同氏は更に「この週間は、インバーカーギル市の17カ所のうち15カ所で電子ゲーム機を午前中に一時停止するほか、1日に1時間のみ停止する所もあります。電子ゲームを一時停止することで、ギャンブラーは賭け事について考えることができるでしょう。この取り組みは、ギャンブルによる害を感じている人自身やその周囲の人が、地元サービスに助けを求める機会の創出につながるでしょう。」と説明した。

近年のニュージーランドでは、ギャンブルへの参加率は低下しているが、ギャンブルに関する問題の発生率は低下していない。 「最貧困地域では、そうでない地域と比べ5倍の電子ゲーム機があります。ギャンブルは貧困地域という脆弱なコミュニティに深刻な影響を与え続けているのです。」とフロード氏は述べている。(AGB)