筋肉増強剤スキャンダルの真相が明らかになっていないにもかかわらず、岩手競馬は24日に2週間以上ぶりにレースを再開した。
全厩舎に監視カメラの増設や24時間体制の警備員配置などのセキュリティー強化対策を講じてきたが、外部者が厩舎に侵入してきてボルデノン(筋肉増強剤)を投与していない限り、この対策はいかにして競走馬4頭を増強剤の投与から守れるかは明確にされていない。
禁止薬物陽性馬3頭が発生した高橋純厩舎は、1月7日までの出走を自粛することに同意している。
達増拓也県知事が競馬の再開に踏み切ったのは、長引く休止が経済的な意味では岩手競馬の企業存続を危機に陥れる可能性があるからとみられる。