ザ・ラプラー紙(The Rappler)は、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、誘拐事件や恐喝事件の温床になっているオンラインギャンブルの規制に乗り出したいと語っていると報じている。
水曜日にマラカニアン宮殿で開かれたフィリピン・クオリティ・アワーズ(Philippine Quality Awards)の式典のスピーチで、同大統領はそのように述べた。
「オカダマニラ(Okada Manila)を見るがいい。誘拐や恐喝をはたらく者たちやならず者の警察官たちはあのような施設のホテルで堂々と人を誘拐しているじゃないか。お金を払いたくなければ、殺されるまでだ」と、同大統領は発言した。
しかし、大統領報道官兼大統領主席法律顧問であるサルバドル・パネロ氏(Salvador Panelo)は木曜日に、「大統領は、オンラインで『不法に』にギャンブルを行っている運営者への取り締まり強化について発言したのだろう。私が知る限り、対象となるのはオンラインで不法に行われているギャンブルだけだ」と、パネロ氏は釈明している。
2016年の終わりごろ、ドゥテルテ大統領は「オンラインで行われているすべてのギャンブル」を禁止すると発言して業者を脅かした。
その発言のひと月前に、同大統領は、ギャンブルの運営会社が税金を正しく納め、学校や教会から離れた場所で事業を営む限りにおいてオンラインのギャンブルの運営を認めるつもりがあると発言していたのだった。(AGB)