マカオのSJM、業績は上向きながら市場シェアは低下

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マカオのSJMホールディングスは予想を上回る第1四半期決算を記録したが、コタイ・ストリップへ顧客が流れていく傾向が続き、マカオ市場のシェアは引き続き低下した。

ゲーミングによる純収益は6.7%増の84億香港ドル(約1167億円)、調整EBITDAは17%増の9.9億香港ドル(約138億円) 、そして同社の所有者に帰属する純利益は25.8%増の7.3億香港ドル(約101億円) となった。

バーンスタイン・リサーチによると、この結果は主にビジネスの多様性が改善され、利益率の高いジャンケットVIPビジネスが好調に推移したことから、自社とコンセンサスの両方の見通しを上回ったと述べた。

VIP客によるゲーミング収益は1.1%減の48.8億香港ドル(約678億円) 、マス・マーケットの収益は9.5%増の57億香港ドル(約792億円)、スロットマシンの売上高は14.6%増の2.9億香港ドル(約40.3億円)となった。

かつてマカオ市場を独占していたSJMは、昨年の同時期の16.9%から14.7%に市場シェアを落とした。同社は、コタイ・ストリップにリゾートを運営する6社のオペレーターのうち、同地区では最後にリゾートをオープンさせることになる。

バーンスタイン・リサーチは、「SJMはコタイのリゾートがオープンし軌道に乗るまでは、市場でのパフォーマンスを引き続き下回ると考えている」と述べ、SJMのコタイリゾートの開業は2019年後半になると予想していると付け加えた。 (AGB)