インペリアル・パシフィック、ハイローラーの貸倒を訴追

ハイローラー(大金を賭けるVIP客)の対応は国、地域やカジノごとに異なるが、サイパン島では今貸付問題の対応が注目を浴びている。

サイパン島のインペリアル・パシフィック・インターナショナル(Imperial Pacific International)から借りた500万ドル(約5億5000万円)を返済しなかったとして、中国のハイローラーがマリアナ諸島の最高裁判所にて告訴されていることが、マリアナス・バラエティ(Marianas Variety)の報道にて明らかとなっている。

インペリアル・パシフィック側の弁護士会によると、同社は被告人のホウ・ヨンルン氏(Yonglun Bao)に対し、サイパン滞在中の2017年2月2日、500万ドル(約5億5000万円)を貸し付けたとのこと。

インペリアル・パシフィックは、発生する毎月の利子1%を含むローン契約に基づく金額を支払う旨の令状をホウ氏対して出すように裁判所に要求したとされている。

訴訟では、ホウ氏とインペリアル・パシフィックが、要望に応じ、インペリアル・パシフィックがホウ氏に対し、1回以上の融資で2000万ドル(約22億円)相当を貸し付ける旨のローン契約と約束手形を実行したとされている。

ホウ氏が期限内にインペリアル・パシフィックから借りた金を返済しなかったということにより、期限外ローンの年間利子は24%に達すると言われている。

双方の合意では、さらに、ホウ氏が期日までに支払わなかった弁護士費用や集金代理手数料を含む、貸付残高の回収にあたっての一切の費用をインペリアル・パシフィックに支払うことになる、と規定されていたそうである。(AGB)