カジノ賛否が神奈川県・北海道の知事選挙に影響

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左寄り野党は地域社会での反カジノ威勢を張り、神奈川県と北海道の知事選挙で新しい展開を起こしている。

神奈川県の黒岩祐治知事は、カジノ賛否をめぐり立憲民主党に出していた推薦依頼を取り下げた。野党は、黒岩氏が横浜市と川崎市のIR誘致に反対するかぎり再選は支持できないという姿勢をとっている。

横浜市の場合、IR誘致を進めるかどうかは自治体の決断であると黒岩氏は考えている。立憲民主党は同氏の中立的な立場が党の支持を集めるには不十分とみている。

黒岩氏は「県会レベルではいい関係ができていたと思っていたので、非常に残念だ」とコメントを残した。

市民団体と共産党に支持されている岸牧子氏が黒岩氏の競争相手となるが、立憲民主党の意思が選挙の結果を大きく左右する可能が低い。黒岩氏は与党連立と中道の国民民主党に支持されているため立場が有利だと考えられる。

一方、野党統一候補の石川知裕氏はIR誘致への反対を明白に示し「賛成できないと以前から申し上げている」と同氏が述べた。

神奈川県の知事選とは違い、北海道での結果はどちらに転んでもおかしくない。石川氏は東京・安倍政権に反対の民心を訴える「北海道独立宣言」を掲げているが、その一方で保守側の候補地である鈴木直道氏は資金・後援を呼び込める中央とのパイプであることを強調している。(AGB Nippon)